トゥルヒーヨの広場
太陽の神殿
チャン・チャン
後期中間期(プレ・インカ)最大の王国を造ったチムー文明の中心地はリマから561Km離れたところ「トゥルヒーヨ」にあります。ここは北部海岸地帯であって、1年中暖かくて穏やかな気候のため“終わらない春の町”と呼ばれています。8Km離れたところに、モチカ文明(チムー文明の前)の時に作られた「ワカ」と呼ばれる、様々な儀式が行われた太陽の神殿と月の神殿が残っています。それらは行政を司っていたところと宗教行事が行われていたところと考えられています。太陽の神殿は43mの高さがあり、石の階段がつけられたピラミッドです。月の神殿と太陽の神殿は、わずか500mの距離。壁は様々な美しい色で塗られ、その文明の神様「アヤ・パエック」の顔が猛獣の形で描かれています。
トゥルヒーヨから4kmのところにアメリカでいちばん大きい泥の都「チャン・チャン」があります。1986年に世界の文化遺産として認められました。この遺跡は20平方キロメートルの広さであるため10万人は暮らしていたと推定されています。
2006年にトゥルヒーヨの中心街から34Km離れたエル・ブルーホ遺跡でとても大きな発見がありました。それはなんとモチカ文明の時代の統治者になっていた女性のミイラです。そのミイラの足、手、顔にクモや蛇の入れ墨があって、発見されたとき多くの金のアクセサリーがついていたためモチカ文明の統治者だったと考えられています。この女性は身長1m45cmで20歳から25歳出産していたときになくなったと研究者により発表されました。ミイラはカオ美術館で見られます。
トゥルヒーヨは文化だけではなく、美しくて高波のあるデリシアス、サラベリ、ワンチャコ、チカマの海岸でサーフィンの国際大会が催され毎年海外から多くのサーファーがトゥルヒーヨを訪れます。
もう一つのトゥルヒーヨの魅力はこの地域の特有の踊り「マリネーラ」です。毎年子どもから大人まで参加できるマリネーラコンクールがあって、ペルー各地から多くの観客が集まります。
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