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2013年4月1日月曜日

不思議な魅力にあふれるマラス塩田とモライ階


マラス塩田

マラスはクスコからおよそ48キロで、聖なる谷のあるウルバンバから12キロ。ペルーではマラス塩鉱山とも呼ばれています。
マラス塩田は、ペルー、アンデス山脈の標高3200メートルという高地マチュピチュ遺跡など、インカ帝国が栄えた地方にあります。

マラスは標高3200メートル、海水ではありません。岩塩なのです。3000枚以上の棚田塩田があって、ここで収穫される塩は、代々インカ皇帝へ献上されていたことから「インカの白金」と称えられました。

マラスで取れるピンクソルトは普通の塩に比べて健康によく、世界の人気シェフによるといろんな料理で使われる素材の味を最大限に引き出すと言われています。
マラスでは、岩塩の地層から十分に塩分を吸収した塩分濃度21.7%の湧水が小川となって流れ出ており、その小川の水を塩田に流し込み、完全天日干しで塩を作っています。

海水の塩分濃度は約3.5%、海水の6倍のしょっぱさになります。塩田は、だんだん畑のように山の斜面を一面に覆い、小さいものは2~3メートル四方、大きいもので十数メートル四方とまちまちな大きさのものが、大小合わせて3000いじょうもの塩田があるそうです。

小川の水がまんべんなく塩田に行きわたるように工夫されています。

日本にも輸出されており、「マラス塩田の天日塩」や「インカ天空塩」という商品名でいろいろな業者から販売されています。

http://plaza.rakuten.co.jp/321129/45000/を参考


モライ階段畑

クスコから50キロぐらい離れたところにインカの豊富な知識がわかる階段畑がある。

この階段畑は何重に描いた巨大な円形。緑の渦巻きのようで中心部に向かうにつれて低くなっている。

モライはインカ帝国時代に農業の実験場として使われていたと言われている。普通の段々畑なら、クスコ周辺の至るところで見ることができる。

でも円形で、そのうえそれぞれの段に温度差があって、各円形に4つの微気候がある所は大変珍しく、ここまで完璧にできるインカの技術に驚きます。


どのように実験場を使ったのか、2つほどの説がある。
まず下に行くほど気候が穏やかで温度が高くなっている階段畑を利用し、品種改良をしたという説。
「トウモロコシのように寒冷な気候を嫌う作物を一番下の畑で育てて種を収穫し、一段高い畑に植えてまた収穫すれば、前よりも寒さに強い遺伝子を持ったトウモロコシができるだろう。このプロセスを繰り返せば上の畑の寒冷な気候に適応した作物が生まれるというわけだ。つまり、寒さを嫌った作物が寒冷な気候に耐える遺伝子を持った作物に改良されるのだ。もし、寒いところの作物をインカの聖なる谷のような温暖な気候に適応させたいのなら、この逆のプロセスを行なえばいい。」(「マチュピチュ インカの聖なる道」より)

もうひとつは、ある作物を階段畑のさまざまな場所に植え、どの気温帯で最もよく育つのかを実験・観察し、研究結果を利用して各地で収穫をあげた、というもの。

http://www48.tok2.com/home/sawakon/1-12America2/peru3.htmを参考

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